長い夏も終わり、寝苦しい夏の夜から解放された方も多いことでしょう。
「寝苦しい夏を快適に…・・」をキャッチフレーズに、今年も様々なクール寝具が販売されました。みなさまは、理想の寝具に出会えましたか?今回は、夏が終わった今だから話せる。夏の寝具(クール寝具)について総括します。
クール(ひんやり)寝具とは?
クール(ひんやり)寝具とは、夏用の寝具(敷きパッド、シーツやタオルケットなど)全般のことです。
「クール寝具=冷たい寝具」と思われている方も多いようですがそれは誤解です。冷たい寝具、冷たく感じる寝具、それに冷たくない寝具。夏の寝具はすべて、クール(ひんやり)寝具と、ひとまとめにされています。
では、このクール(ひんやり)寝具は、いつ頃、誕生した商品でしょうか?
私の記憶では、今から約10年前に発売された「ジェルマット」です。その後、ブームになり大ヒットしました。その頃のキャッチフレーズが、「クーラーなしで、朝までひんやり・・・」でした。
しかし、ジェルマットには大きな弱点がありました。それは、熱がこもること。体の熱を吸収する事でひんやりの効果がなくなるのです。
その後、主流になったのが接触冷感素材を使用した寝具です。
接触冷感素材を使用した寝具とは?
代表的な商品としてニトリのNクール寝具、イオンのアイスコールド敷パッドなど接触冷感素材を使用した寝具が多く販売されています。
では、「接触冷感素材」とはどのような効果があるのでしょうか?ニトリの公式サイトに、以下のようなことが書かれています。
Q:「Nクール」って何ですか?
A: ニトリが開発した「接触冷感」の生地を使用した商品です。肌が触れた時にひんやりと感じる特殊な生地を使用しています。
Q:「接触冷感」って何?
A: 触れた部分から生地へ多くの熱が移動することで「冷たい」と感じます。これを接触冷感と言います。
また、Nクール 、Nクールスーパー 、 Nクールダブルスーパーの3タイプ。順に冷たさや機能がアップするようです。但し、店頭で触った時のひんやり感は、クーラーの影響が大きいと思われます。過度の期待はしないようにしてください。
クール(ひんやり)寝具の選び方
では、どのような寝具を選べばよいのでしょうか?
まず最初に結論。「おススメできる寝具はありません」
クール(ひんやり)寝具が認知されるようになり約10年。いまだに、「クーラーなしで、朝までひんやり・・・」を印象付ける誇大広告であふれています。また、大きく技術進歩した点もありません。
そのうえで、2点の寝具を紹介します。
1、接触冷感素材を使用した寝具
安価な接触冷感寝具。店頭で商品に触れ、肌触りがよいものを選んでみてはいかがでしょうか?但し、過度の期待は禁物です。夏にTシャツを着るようにカジュアルな感じでお使い頂ければと思います。
2、サラフ敷きパッド
以前、当サイトで紹介した「サラフ・敷きパッド」です。魅力は3つ。
- 通気性が良いので敷きパッドに熱がこもらない
- 給水・速乾性に優れ、ムレ・ベタつきが解消
- サラッとした肌触りで、ご高齢の方、皮膚が弱い方でも大丈夫
その中でもムレ・ベタつきの解消がポイントです。
「サラフ・敷きパッド」は、通気性と肌触りの良さを兼ね備えた立体構造の敷きパッドです。
敷きパッドの厚みは約8㎜。
パッドの内部が空洞になっているため、通気性に優れ、熱のこもりを解消します。それに、肌触りもなめらかで高齢の方や肌の弱い方にも喜ばれます。しかも、クッション性(弾力がある)に優れているため、寝心地も抜群です。更に、表面にポリエチレン素材を使用しています。ポリエチレンは、熱の伝導性が高く(熱が一か所に集中しないで分散する)、肌の熱を素早く吸収します。そのため振れたときに冷たく感じるのです。
まとめ
他にも、ネオアイスブリーズ抗菌プラス敷パッド(テンピュール)やクール×クールパッド(エアウィーブ)など大手ブランドでも販売されているようです。また機会があれば紹介したいと思います。